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談
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お
見
積
も
り
2025.05.05
今日は卸売業界のDX化の具体的な方法について"現状"と"理想"を比較しながらお話ししていければなと思います。
業務内容はこのような感じでしょうか?
卸売業者の方とのやりとりもありますが、内情まではわからないですので予想で業務内容をしてみます。
仕入先や販売先の新規開拓が主な業務。
1社あたりの調査・連絡・商談準備・記録にかかる時間は平均30分。
1日10件対応すれば、1日5時間、月間では約110時間に達する。
メーカー・サプライヤーとの取引条件の交渉、価格交渉、MOQ(最小注文数量)確認などに平均3時間程度を要する。
月に10社対応すれば30時間程度となる。
仕入れ交渉は営業活動と連動するが、契約成立率は低く、実働時間に対してリターンが見合わないケースが多い。
倉庫内の在庫確認、記録、棚卸し、異常在庫のチェックなどは、日々の業務として定常的に発生する。
1日2回、各1.5時間を2名で対応する体制を想定。
デジタル化されていない場合、在庫差異・棚卸誤差が発生しやすく、時間のわりに精度が低いという問題を抱える。
新商品の登録、既存商品の仕様変更対応、商品画像・JANコード・価格の更新など。
1件あたり20分とし、月50件の更新で約17時間。
商品情報がスプレッドシートや紙で分散している場合、同一商品の重複登録や記載ミスの温床になる。
FAX・電話・メールで受けた注文を手動でExcelなどに転記し、出荷指示を出す工程。
1件あたり15分で、月100件の処理を想定。
リアルタイム在庫との連携が取れていない場合、受注後に欠品が発覚し、取引先との関係悪化に繋がる。
ピッキングリストの印刷、棚からの取り出し、チェック、梱包、配送手配、伝票貼付までを含む。
1件15分、1日40件、月880件の処理を想定。
伝票ミスや出荷遅延はクレームに直結し、再配送による追加コストも発生する。
請求書作成、PDFまたは紙での送付、入金確認、未入金のフォローを含む。
月100件、1件あたり15分とした場合。
請求ミスや二重請求は信用リスクとなり、突発的な対応でさらに工数が増える。
売上・利益・在庫回転率・営業効果の分析、戦略立案のための時間。
本来は月10〜20時間をかけるべきだが、現場が回らず後回しにされる傾向が強い。
業務項目 | 労働時間/月 | 人件費/月 |
---|---|---|
営業 | 110h | ¥220,000 |
仕入れ交渉 | 30h | ¥60,000 |
在庫管理 | 132h | ¥198,000 |
商品情報管理 | 17h | ¥25,500 |
受発注管理 | 25h | ¥37,500 |
出荷・配送 | 220h | ¥330,000 |
請求書処理・決済 | 25h | ¥37,500 |
分析・戦略(未実行) | 0〜5h | ¥0(機会損失) |
合計 | 559h | ¥908,500 |
改善内容:
お客さんの名前や会社、いつ連絡したか、どんな話をしたかを1つの画面でまとめて見られるようにし、「次にやること」も自動で表示。
過去の失注理由も蓄積され、戦略的な営業が可能に。
どのように変わるのか:
ベテランの勘に頼らず、新人でも結果が出せる営業チームに変わる。
引き継ぎが一瞬ででき、商談チャンスの取りこぼしがなくなります。
作業時間: 月40時間
人件費: ¥80,000
削減: ¥140,000/月
その他のメリット:
改善内容:
過去の仕入価格や条件を自動で残し、画面上で一目で比較。
利益率もリアルタイムに計算されるため、仕入れ判断が即決できるように。
どのように変わるのか:
価格交渉に自信がつき、無駄な仕入れや在庫リスクを回避できます。誰が担当しても「儲かる条件」で安定した仕入れができます。
作業時間: 月10時間
人件費: ¥20,000
削減: ¥40,000/月
その他のメリット:
改善内容:
スマホやスキャナーで商品を読み取るだけで在庫数を即時反映。
どこに何があるかも明確になり、目視・紙メモは一切不要。
どのように変わるのか:
「在庫があると思って出荷できなかった」「倉庫に埋もれてた」などのミスがゼロに。
クレームも激減し、出荷ミスによる損失がほぼなくなります。
作業時間: 月20時間
人件費: ¥30,000
削減: ¥168,000/月
その他のメリット:
改善内容:
商品名・画像・価格・説明などをすべて一元化して保存。更新履歴も残るので、誤った情報で営業・出荷することがなくなります。
どのように変わるのか:
お客さんに正確な情報をすぐに届けられるようになり、クレームが減少。情報の更新も担当者1人で完結。
作業時間: 月2時間
人件費: ¥3,000
削減: ¥22,500/月
その他のメリット:
改善内容:
お客さんがネットから注文できる専用ページを提供。注文が自動で社内システムに入り、ミスなく即対応できるように。
どのように変わるのか:
電話・FAX対応のストレスから解放され、24時間受注できる体制に。対応漏れや二重処理もゼロになります。
作業時間: 月1時間
人件費: ¥1,500
削減: ¥36,000/月
その他のメリット:
改善内容:
出荷リストが自動で作られ、ピッキングはスキャンするだけ。間違えそうなときは警告が出て、伝票も自動で発行されます。
どのように変わるのか:
アルバイトでも即戦力に。出荷ミスがほぼゼロになり、再送・謝罪などの間接コストが大幅減。
作業時間: 月40時間
人件費: ¥60,000
削減: ¥270,000/月
その他のメリット:
改善内容:
売上から自動で請求書を作って、PDFで送付。入金状況も自動でチェックしてくれるため、未回収の把握も正確に。
どのように変わるのか:
月末に追われることがなくなり、経理がひとりでも回るようになります。二重請求や記入ミスもなくなります。
作業時間: 月0時間
人件費: ¥0
削減: ¥37,500/月
その他のメリット:
改善内容:
売上・利益・在庫などの数字を自動でグラフ表示。今の調子が良いか悪いか、次にどこを改善するべきかもすぐに分かります。
どのように変わるのか:
「なんとなく」で決める経営から、「数字で見える」正しい判断ができるようになります。
作業時間: 月30時間(経営に集中する時間)
人件費: ¥60,000
利益向上: 月30〜50万円アップが見込める
その他のメリット:
業務 | どんなシステムを作るか | 作るときにかかる費用(目安) | 毎月の維持費(目安) |
---|---|---|---|
営業の管理 | お客さんとのやりとりを記録し、次にやることを教えてくれるしくみ | 100万〜200万円 | 月3万〜10万円 |
仕入れの記録と管理 | 過去にどこから何をいくらで仕入れたかを一覧できるしくみ | 50万〜100万円 | 月2万〜5万円 |
在庫の管理 | 商品の数や場所をスマホやバーコードで管理するしくみ | 200万〜400万円 | 月5万〜15万円 |
商品の情報まとめ | 商品の写真・価格・説明などをまとめて管理できるしくみ | 80万〜150万円 | 月3万〜5万円 |
注文の受け取り・管理 | 取引先がネットから注文できて、社内システムと連動するしくみ | 150万〜300万円 | 月5万〜10万円 |
出荷と配送 | 出荷リストを自動で作り、スキャンで間違いを防ぎ、伝票も出してくれるしくみ | 100万〜250万円 | 月3万〜8万円 |
請求と入金の管理 | 売上データから請求書を自動で作り、入金もチェックできるしくみ | 80万〜150万円 | 月2万〜5万円 |
経営の数字の見える化 | 売上・在庫・利益などをグラフで見えて、改善点が分かるしくみ | 100万〜300万円 | 月5万〜10万円 |
合計(目安) | 全体のしくみを自社でそろえた場合 | 約800万〜1,600万円 | 月30万〜60万円 |
ここまで、卸売業界におけるDX化の全体像と、実際にどこまで業務がラクになるのかを「現状」と「理想」を分けてご紹介してきました。
手書きの記録、紙の伝票、何度も確認しないといけない在庫チェック、深夜まで残っての請求書づくり――
これらの業務の多くは、実はもう人の手でやる必要がなくなってきています。
しかも、ただ楽になるだけではありません。
といった、「数字で見える変化」が、現場でも経営層でもはっきり実感できるようになります。
もちろん、いきなりすべてを変える必要はないかと思います。
まずは1つの業務からでも、「これは人の手でやらなくていいのでは?」と見直してみることが、DXの第一歩になります。
やるか、やらないかで、
1年後の人件費・作業時間・利益が、静かに、でも確実に変わってきます。
もし「少しでも気になる」と思っていただけたなら、
ぜひ、どこから手をつけるべきか、一度一緒に整理してみませんか?
株式会社 革新技術は無料でDX化の相談を受け付けておりますのでお気軽にご相談ください。